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2014年04月23日

やりたくないことを、やっている暇はない!

すごくインパクトの強いタイトルですが・・・

これは、人気ブロガーである立花岳志さんの新書『サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法』の帯に書かれたメッセージです。

やりたくないことを、やっている暇はない!





立花さんは2011年に17年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、41歳で独立しノマドワーカーになられた方です。

月間160万PVを誇るブログ「No Second Life」を運営され、セミナーや講演、ソーシャルイベントも精力的に主催されながら、情報発信を続けられています。



インパクトのあるメッセージに惹かれ、本を手に取りました。

この本には、立花さんのこれまでの経験を基に、本当にやりたいことだけをして食べていくために必要な心構えや時間の使い方、そして「自由になる勇気」を得る方法など、多くのエッセンスがちりばめられていました。

その中でも、共感や気付きを得たポイントをいくつか紹介します。



▶︎「安定」と「自由」はトレードオフの関係にある。

多様性の時代に突入したことにより、選択の幅が無限に増えてきています。

例えば、「映像を見る」という行為においても、少し前であればテレビやビデオという選択肢くらいしかありませんでした。
ですが今は、テレビも地上波だけでなく、BSやCS、更にはDVDやブルーレイ、ネットを介してのYouTube等の動画サイトなど、選べるコンテンツは無数に広がっています。


「あるもののなかから選ぶ」ことしかできなかった時代から、無限にある候補の中から自分の意思で選択することが求められるようになった今の時代は、働き方においても、今までの常識にとらわれず、自分の「好き」を優先する方がうまくいくように変わりつつあります。


働き方においても、サラリーマンとして働くかフリーランスとして働くかを比較した場合でも、それぞれにメリット・デメリットがあります。

この双方の働き方はよく、「安定」と「自由」といった形で天秤にかけられます。
まさしく、トレードオフの関係です。


☆トレードオフについては、以前に記事にしています! ⇒ “トレードオフ”という考え方からの脱却


命綱であると同時に自身を縛る鎖でもある「安定」を捨て、「自由」に生きる道を選ぶか。

もはや正解はないのです。
個人の持つ価値観により、正解が不正解に、不正解が正解に変わることばかりです。


如何に自分自身と客観的に向き合い、価値観を掘り下げ明確にすることができるかが、これからの時代には必要なスキルとなってくるでしょう。




▶︎サラリーマンだから不自由というのは時代遅れ。

「“フリーランスにならないとやりたいことができない”という人がいますが、そうは思わない」と著者はいいます。

会社で働きながらも、ブログやその他の活動を通して新たなキャッシュを生み出している方々も多くいるそうです。

もし、フリーランスを目指すとしても、その前に会社で仕事を続けながら、得意分野を作り徹底的に磨くことをしていなければ、独立後には「自由」な人生ではなく、逆に「お金に縛られる」「お金がなくて困る」人生になってしまうでしょう。


この考え方は、パラレルキャリアの体現を目指す私にとっても非常に共感出来る部分でありました。


サラリーマンは、組織の中の歯車の1つであることは間違いないとしても、その歯車を自力でめいっぱい押して、動かしている感触を掴んでいるのであれば、それも立派な自律だと思います。

サラリーマンだから、フリーランスだから、といった枠組みに捕われない“自律したキャリア形成”こそ、自分の人生の主導権を握るカギと成り得るのではないでしょうか。




▶︎「本当に自分がやるべきことなのか」を考える。

仕事の中ではクレーム対応やノルマ達成のためのハードワークなど、嫌なことややりたくないこともたくさんあります。

「でも、そのような日々の感情に振り回されて疲弊してしまうのは、自分が仕事を“何のために”やっているかを明確にしていないから、という可能性を考えてみてほしい」と著者は言います。

「生活のために働いているんだ」と答える人も、以前と比べて少なくなってきたのではないでしょうか。

マズローの5段階欲求で言えば、第一階層の「生理的欲求」、第二階層の「安全欲求」という低次の欲求に当たる部分です。

多かれ少なかれ、大半の人はやりがいやこだわりを持って、今の仕事を選んでいるはずです。
俯瞰的視野により、「自分はなぜこの仕事をするのか」を捉えてみることにより、自分のするべきことが明確になっていきます。


避けるべきことは、「望んでいるものではないことにしがみついていること」、そして「自分以外の誰かの価値観に合わせていること」です。

「本当に自分がやるべきことなのか」を考え向き合うことは、未来を切り開いて行くうえでは避けては通れない大切なことでしょう。




▶︎「〜できない」ではなく「〜しない」を選択しているだけ。

日常、何気なく使う「〜できない」という言葉は、本当にそうなのでしょうか。


「ハワイに行ってみたいけどお金に余裕がない」と言っている人は、本当に行けないのでしょうか。
きちんと計画的に貯金をすれば、絶対にハワイに行けない人は、ごくわずかなはずです。
ほとんどの人は、ハワイ旅行よりも、他のことにお金と時間を優先的に使うと自分で決めています。
「ハワイに行かない」だけなのではないでしょうか。


「忙しくて時間が取れない」という言葉も矛盾しています。
時間は誰にでも24時間平等に与えられていて、それ以上の人もそれ以下の人もいません。
「時間が取れない」のではなく、「他のことに優先的に時間を配分しているので、このことには時間は使わない」という選択を自分がした、ということを意味しています。



このように「〜できない」を「〜しない」に言い換えると、あなたの本当の意志が見えてきます。

すべての結果は、自ら望んで選択しているのです。


経験を積み、時間を重ねると「計算をして」生きるようになります。
そうなると、言い訳も上手になるし、失敗もしなくなる(失敗に見せなくさせる)。
自衛が優先して、防御に走ってしまいます。


「〜しない」ということを自ら望んで選択しているという事実を客観視したうえで、「なにくそ!ビビるな、オレ!」精神で乗り越えていきたいです。




本の全体を通して、立花さんのこれまでの経験や想い、そして選択・決断が赤裸々に綴られており、実体験のリアルな温度感がひしひしと伝わってくる中身の濃い内容でした。


誰もが人に流されたり、言いなりばかりの人生は嫌だと思います。

自分の人生の主導権を握るための大切なことが、この1冊には多く盛り込まれていました。







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タグ :立花岳志

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Posted by lifecareerup at 23:53│Comments(0)■Book review(書評)
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